昔は1個10円でした...

チロルチョコレート

懐かしいですねー。「10円あったらチロルチョコ」というCM思い出します。小学校低学年の頃よく買いに行っていました。当時は消費税もなかったので、まさに10円玉1枚で買えました。
ちなみに「うまい棒」も1本10円でした。ですから100円持っていれば、駄菓子屋では結構楽しめました。

あれ、10円じゃないのね...

前述の話は30年以上も前のことなので、今は当然値上がりしています。昨今コンビニに置いてありますが、20円(税別)になっていました。懐かしい茶色のコーヒー味の他にミルク味が置いてありました。サイズは一回り大きくなっていましたが、さすがに倍はありませんね。

チョコに歴史あり

明治36年(1903年)創業の松尾製菓。この会社がチロルチョコ株式会社の原点です。
 ※2004年に企画・販売部門を独立したのがチロルチョコ株式会社

昭和37年(1962年)に先代社長が、当時高級品だったチョコレートを子供の手の届く商品にしたい、子供が自分の裁量で買える商品にしたいという考えのもと、10円という販売価格を設定します。

当然この価格をクリアするためには原価を抑える必要があります。1個1個バラ売りしていたキャラメルのような売り方で、なおかつ原材料費を抑える観点からチョコの中にヌガーを入れるというアイデアで製造し、販売することになりました。

安い価格、子供をターゲット、中にヌガーが入った風味という斬新なアイデアが受け、商品が認知されるようになってからは大ヒットとなりました。

価格の変遷

オイルショックの影響による物価上昇によって、チロルチョコも値上げせざるを得なくなります。
1974年に20円、1976年に30円なります。これにより売上がかなり減少した中、先代社長の「原点回帰」の決断により1979年に10円に値段を戻します。
このころまさに「10円あったらチロルチョコ」というフレーズがはやり、売上はみごと回復することとなりました。

当時を思い出すと、「1ヶ月のお小遣い、チロルチョコ50個分!」とかいったように「10円=チロルチョコ1個」で換算するといった風潮がありましたね。生活に浸透していたことがよくわかります。

現在は20円(税別)で販売されていますが、その理由は意外なところからでした。
1990年代以降、お菓子の販売主体がコンビニやスーパーマーケットとなる中で、POSレジで値段を読み込むために、パッケージにバーコード表示が必要となりました。

10円のチロルチョコのサイズでは大きさ的にバーコード表示が入れられないため、商品サイズを大きく(それに比例して値段も高く)したという経緯があるのだそうです。知りませんでした...

現在、値段はやや高くなるものもありますが色々な味のものが販売されています。「この商品ももともとは10円からスタートしたんだなー」と思いを馳せてみるのもよいかもしれませんね。

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