1試合で消費するボール数-日本プロ野球

試合,牛革

約120球
 ~「キリトルTV」(テレビ朝日)2015/6/12 放送分より

かなり多いですよね!

TVで観ていると「エッ、そんなにすぐ替えちゃうの?」と思うくらい頻繁に替えていますが、ピッチャーは指先の感覚が非常に繊細なので、汚れていたり形が歪んでしまったボールを使うのは避けたいというのが理由です。ちなみに草野球だと、数個のボールを使いまわしてやっていますよね。ひょっとしていつも新品のボールで投げられたら、僕も完封できるかも?

使用済みのボールは?

練習に使ったり、高校野球に寄付したり、海外に送ったりしているそうです。確かに磨けばきれいになるボールも多いと思うので、有意義に利用してもらうべきですよね。
ちなみにプロ野球の試合で使われるボールは1球あたり2600円するそうです。結構高いです!ボール3つでディズニーランドのチケット買えます...

1試合に投げる平均投球数

平均を取ると、約300球というデータが出ています。もちろん両チームを合わせた数字です。

300÷120=2.5 つまり2.5球投げるごとに交換している計算になります。そりゃあ、観ている側からしたら頻繁に交換していると感じますよねー。

硬式ボールの縫い目の数

108個と決まっているそうです。除夜の鐘も煩悩も108つですが、それとは全く関係ありません。

当社は縫い目が108つより多かったのですが、アメリカ製のボールが108個になったのに追随して日本のミズノ社が数を合わせて作ったそうです。
昭和38年に当時のプロ野球コミッショナーが、ボールの縫い目は108個にすると宣言したため、他のメーカーが作るボールの縫い目も統一されたという歴史があります。

この108個というのは非常に絶妙な数になっていて、これより少ないと縫い糸が切れやすくなるし、多くすれば縫い目の間隔が狭くなり表面の革が破れやすくなるそうです。

硬式ボールの材料は?

球体のコルクをゴムでコーティングし、その周りを羊毛で覆った球体の表面に牛革を縫い付けてできています。

この牛革は牛の背中に近い部位ほど張りが強く、しっかりとした手触りになるため、プロや社会人野球に使用するボールにこの一番良い部位を使っています。この部位から約40球分が生成されます。これも含めて牛一頭の牛革から約155球分のボールが作られます。[~(株)一光スポーツHPより]

これを知ると、ボールの値段が高いのも納得できますよね。野球と牛は実は深く関係していたのでありました。

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