各球団の選手を年棒の高い順に並べて
・1~3位 ⇒ Aランク
・4~10位 ⇒ Bランク
・11位以下 ⇒ Cランク
プロ野球のフリーエージェント(FA)制度とは、今から23年前、1993年のシーズンオフに導入された制度で、現在所属している球団以外とも選手契約を結ぶことができる権利です。
選手が他球団にFA移籍をした場合、その補填として移籍元球団は移籍先球団から以下を獲得することできます。冒頭で挙げたランクによって内容が異なります。
・当該選手がAランクの場合
選手の旧年俸×0.8 or
選手の旧年棒×0.5 + プロテクトされていない選手
・当該選手がBランクの場合
選手の旧年俸×0.8 or
選手の旧年棒×0.4 + プロテクトされていない選手
*当該選手がCランクの場合は補填なし
選手獲得数、流出数
過去FAにより獲得した選手数の多い球団順です。
(2015年までのデータ、以下も同様)
1位 巨人 20人
2位 ソフトバンク 13人
3位 阪神 10人
・
・
11位 日本ハム、近鉄 1人
13位 広島 0人
セリーグ覇者の広島カープが唯一の0人ですね。自前で選手を育てるという方針が根付いているのでしょう。
逆にFAで流出した選手数の多い球団順です。メジャーリーグへ行った人数も含みます。
1位 西武 14人
2位 日本ハム 11人
3位 中日、阪神、オリックス、ソフトバンク 9人
・
・
12位 近鉄、楽天 3人
西武ライオンズがダントツのトップです。
球団の方針が、FA宣言した選手の残留を認めるか認めないかで変わってくると思われます...
獲得数から流出数を差し引いた人数を算出し、多い順に並べてみました。
1位 巨人 +12人
2位 ソフトバンク + 4人
3位 阪神 + 1人
・
・
12位 日本ハム ―10人
13位 西武 ―11人
ベスト3はやはり獲得数のベスト3と同じでした。みな資金力があるチームです。ワースト2は流出数が多いことによるものでしょう。
FAがサラリーマンにもあれば...
もしサラリーマンの世界にFAがあったらどうなるでしょうか。
<社員>
・入社8年経過の社員が対象(役員、管理職は除く)
・決算日翌日から7営業日以内に転職宣言
・同業他社と交渉
・残留 or 転職
<会社>
・社員を年収順に並べてリスト作成
・同業他社とリストを交換
・転職宣言した他社社員と交渉
・見送り or 獲得
なんか転職が後ろめたくならないような気が...
「これは社員の権利です」と言い張れますから。転職エージェント会社は交渉の場に出て、代理人ビジネスでもうけるようになるかな。
人的補償の対象になったら困るんだろうか。でも、能力はあるのに活躍の場がなくてくすぶっている社員には良いかも。
実現には高いハードルがありますが、新たなビジネススタイルになるかもしれませんね。