かまどから幽霊が… そんな落語といえば

へっつい幽霊

[用語]

へっつい:お釜(ごはんを炊くときに使う器具)

[主な登場人物]

道具屋主人、おかみ:へっついを販売する店の夫婦

熊五郎:近所の長屋に住むばくち打ち

作次郎:熊五郎の隣人(実家から勘当中の若旦那)

幽霊:へっついから出てきたお化け

[内容]

道具屋でへっついが売れたが、その夜、買った客が「幽霊が出たから引き取ってくれ」と言ってくる。売値よりも安く引き取り、店に並べるとまたこのへっついが別の客に売れるが、決まってその日の夜になって返しに来る。この繰り返しで店は儲かるものの、いつしか「道具屋はお化け屋敷」との噂がたって客が寄り付かなくなる。

そこで道具屋夫婦は相談し、誰かに1両つけてこのへっついを返品不可の条件で引き取ってもらおう画策したさなか、熊五郎が名乗りをあげる。作次郎を手伝わせ2人でへっついを担いで帰る途中、路地のゴミ箱にぶつけてしまった拍子に何やら包みが転がり出てきた。へっついを作次郎の部屋に置き、さきほどの包みの中身を確認するとなんと30両が出てきた。2人は山分けし、熊五郎はばくちへ、作次郎は女のところへ。

数日後、2人とも無一文になり帰ってくる。作次郎夜寝ていると、例のへっついの中から幽霊が出てきたため、慌てて飛び出し熊五郎のところへ逃げ込む。夜が明け、熊五郎は作次郎の実家に行き、作次郎の命が危ないと言いくるめてまんまと30両をせしめてきた。

熊五郎は作次郎の部屋でひとり酒盛りを始め幽霊が出てくるのを待つ。頃合いになり幽霊が現れる。事情を聴くと、この幽霊、ばくちで大もうけした60両の半分の30両をへっついに隠して、酒を飲みフグを食べたところ毒にあたって死んでしまったとのこと。閻魔様にそのお金を渡すために取返しに来たという塩梅。

熊五郎、幽霊に15両を返すと言ったものの、結局お互いの15両を賭けて博打をしようという話になる。丁半博打の結果、熊五郎の勝ち。幽霊肩を落として帰っていった。それを物陰から見ていた作次郎、幽霊を心配するも、熊五郎がひとこと「幽霊がお足のないのはもともとじゃ」。

 ~桂文珍 2016/11/10 NHK大阪ホールの高座より

 

スポンサーリンク

フォローする

トップへ戻る